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音痴だった僕が歌を好きになるまで
カラオケが好きです。僕は高校までコピーバンド組んでいたんですけど、どっちかというと音痴だったのでリズムギターに甘んじておりました。いや、ギターも楽しかったけど。明確にカラオケが好きになったのは大学生の時です。
僕の大学は日本大学芸術学部というところで、僕は映画学科の「演技コース」にいました。演技コースに入ろうというぐらいですから、役者になることを目指して入学してくる人がほとんどでした。
そういった奴らとカラオケに行くと見せつけられるわけです。歌唱力とは何かを。安室奈美恵とかミスチルとかエグザイルとかみんなアッサリと高らかに歌い上げるわけですよ。
このままではまずい!と思った僕は、無謀にも声楽学科の公開授業である「ミュージカル」の授業を選択しました。声楽学科の授業ですから、周りの学生はプロの歌手を目指す卵達です。虎穴に入らずんば虎子を得ず。そこで恥かいて揉まれようと思ったわけです。
その時に、「いかにして歌唱力のない僕が、歌を歌うことで拍手がもらえるようになれるか?」を考え抜いた結果いきついたのが、ディズニーソングでした。
ディズニーソングがカラオケ向きである3つの理由
豊富なバリエーションの割に、意外とブルーオーシャン
ディズニーソングといってもいろんな曲があります。しっとりとしめやかに歌う王女系ソングから、勇ましく雄々しい王子様系ソング、三枚目キャラの歌うコミカルソングにいたるまで様々です。
どれをチョイスしても「ほとんどの人が知っている」ので、場がしらけることがほとんどありません。そしてほとんどの人が知っているのにも関わらず、積極的にチョイスする人が少ないのです。(アナ雪のテーマとかは別です。あれは曲自体が有名になってしまっているので)
つまり「上手・下手」の比較がおきにくい。ディズニーソングをカラオケでチョイスすること自体が珍しいので、それだけで価値を演出しやすいのです。
これがゆずとかコブクロとかBUMP OF CHICKENとかだと、他の人も歌ってしまうので「(あいつの方が上手いな…)」と思われてしまう可能性があります。歌唱力で戦う必要のないフィールド、それがディズニーソングです。
ミュージカル調なので台詞回しでウケが取れる
例えば、僕がよく歌うリトルマーメイドの「アンダー・ザ・シー」という曲には、前奏の間にセバスチャン(カニ)のセリフがあります。
「アリエル、よく聞いておくれ。人間の世界は最低だよ。海の中の暮らしこそが何よりも楽しいんだから」とテロップに出てこないセリフパートをいれてから、「となぁりの海藻は、青く見えるさ♪」と歌うと、100%笑いがおきます。100%です。(こいつガチやんけ)という笑いです。
ライオンキングの「ハクナ・マタタ」においては、歌そのものがセリフっぽいので、音階が多少ずれていても、その台詞回しを真似すれば勢いでごまかせます。
ただ、この時に恥ずかしがってそのキャラになりきらないと、聞いてる側が恥ずかしくなってしまうので、そこだけ注意が必要です。やるからにはそのキャラになりきって、最後までやりきることが大事です。(だからなんだ)
ウケ狙いかと思いきや、ガッツリ歌唱力を披露することも可能
ディズニーソングは歌としてのクオリティーが本当に高いので、ウケばかり狙わずにガッツリ歌い上げることで、(こいつやるやんけ…)と思わせることも可能です。さらにミュージカルなので、歌に酔いしれることが許されるジャンルでもあるのです。
そこまで二枚目キャラじゃない人が、JPOPの正統派バラードとか気持ち良さそうに歌うと痛いじゃないですか。でもですね、ディズニーソングはそれが許されるのですよ。なんせディズニーの世界ではみんなが主人公なのですから。
アラジンになりきって「ァホ〜〜ニュ〜〜ワ〜〜〜〜〜〜〜〜rrrrrrd」って歌ってもキモくないですし、ライオンキンングのサークルオブライフを入れて「ア”ァ〜〜〜〜〜〜〜ツメンニャーーー!ババディっちわわぁ」と歌い上げてもいいのです。存分に自分に気持ちよくなっていいんです。それが許されます。そう、ディズニーならね。
ディズニーソングはカラオケに行く目的にジャストフィットしている
そもそもカラオケに行く目的ってなんでしょう?人それぞれ理由はあると思うのですが、誰しもに共通しているのは「歌っている自分に酔いしれること」ではないでしょうか。
そりゃ建前上は「みんなで楽しむため」とかいろんな理由はありますよ。でも結局は自分に酔いしれたいじゃないですか。大声を出してストレス発散したいじゃないですか。
しかし、複数で行く場合はどうしても場の盛り上がりにも気を配る必要があります。自分だけ酔いしれてしまうと、自己中で空気読めない奴のレッテルが貼られてしまいます。
そこで折衷案としてお勧めしたいのがディズニーソングなのです。歌っていて気持ちがいいし、年代を問わず盛り上げることができ、かつ歌唱力をごまかせる、の3拍子が揃っているのがディズニーソングなのです。
ついでにオマケでいうと、日本語と英語の両方のバージョンがあるので、邦楽好きなメンバーで行くときも、洋楽好きなメンバーで行くときも、両方に対応できます!(なんて素晴らしい!!)つまり、カラオケでチョイスする曲のジャンルとしてはこれ以上にないジャンルなのです。
伝わりますかね。この感じ。