本を出版する前に準備しておくべきたった一つのこと

いよいよ、本の出版が間近になって参りました。現時点(2018年4月7日)で原稿も90%以上完成している状態です。

今回、原稿を書き進めていく中で、「これがあったから本を出すことができた」んだなと痛感することがありました。それは事前に「自分の考えを公の場にいくつもアウトプットしていたこと」です。

なんだそんなことか、と思われるかもしれませんが、実際に本を書いてみるとこのことの素晴らしさを痛感します。その中で強烈だと思った3つのことについて触れたいと思います。

本の企画を考えるのが瞬殺で終わる

本を出版するということは当然ですがそれよりも前に、「どんな本にするのか?」という企画の段階があります。

今回僕が本を出版するに至ったのには、株式会社YOSCAさんが運営する「フリーライターのよりどころ」というサイトで、出版の企画が会員に告知され、それに乗っかったという経緯があります。その告知メールには

執筆テーマは、ビジネス、美容、恋愛、生活、健康、占いなどを想定しています。

という一文がありました。僕はこのテーマの中で「ビジネス・美容・恋愛・健康」についての記事を、いくつか執筆していた経験があるので、このメールを読んだ瞬間に「100%どれかに引っかかる」という確信があったのです。

そして実際にその企画を考えた際に「あの記事とあの記事とあの記事に書いたことは絶対に伝えたい内容だぞ」と、自分が本にまとめたい内容がポンポンポンとすぐに出てきたのです。

もちろん、その後担当の方と企画の内容を詰めて多少の変更はあったものの、初期の構想からほとんど変わることなく、企画の方向性を定めることができました。

想定読者(ペルソナ)の策定が瞬殺で終わる

これは文章を書くときの基本でもありますが、本を書くときには特にそれを読む読者を決めてから、執筆作業を進めていきます。なぜかはわかりませんが、「この人に向けて書く!」というターゲットが絞られていればいるほど、なぜかより多くの人の共感を得ることにつながるのです。

このペルソナを決める作業、マーケティングに詳しい人に聞くと「初めてやる人はここでかなりつまづく」そうなのですが、僕の場合はそのペルソナをすぐに決めることができました。

なぜなら自分の書いていた記事にフェイスブックなどで反応してコメントしてくれる人たちがすでにいたからです。つまり事前にファンになる人がどういう人かを知っていたのです。だからその人たちのプロフィールを引いたり足したりしてペルソナを作り上げました。

参考:【マーケティング入門】なぜ必要?「ペルソナ」設定が重要な理由

実際の想定読者

以下、実際に企画段階で考えたペルソナです。僕の知り合いのあの人とあの人とあの人を足して作ったような人です。僕の知り合いはなんとなく「あいつのことか?」と思うかもしれません。興味がある人は読んでみてください。興味ない人はすっ飛ばしていただいて構いません。(Read moreをクリックすると開きます)

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【名前】:松下ひかり
【年齢】:28歳
【性別】:女性
【学歴】:早稲田大学経済学部卒
【所帯】:独身

【経歴】:新卒で26歳で大手企業の人事職からベンチャー企業の営業に転職。新しい「働き方」に興味があり、オープンイノベーションをサポートするプラットフォームを提供するビジョンを掲げた今の会社に魅力を感じ、転職を決意した。

学生の時から、積極的に学外に出ていろんな社会人にも触れてきたために、「働き方」が変わってきているのは肌で感じている。しかし「自分は何がしたいのか?」の問いに答えを出すことができずに、親の催促もありしぶしぶ就活に参加した。

「まずは大手に入って現在の人事制度を見ることもいい経験になるかも」と判断し入社を決めたものの、実際に働いてみて「歯車の一つ」になる自分に恐怖を覚えた。

30歳になった時に「結婚」や「子育て」の選択肢をできるだけ幅広くもつためにも、自分の市場価値を高めたいと思い転職を決意。裁量権の大きい会社と「働き方」にひもづく事業を取り組んでいる現在の会社が当てはまると思った。

【恋愛観】:転職から2年が経ち、事業も拡大フェーズにあり仕事にやりがいも出てきた。しかし、これまでは多少の異性関係を持ったこともあったが、仕事を一生懸命やってきてしまったことで、恋愛の方はおざなりになってしまったと認識している。(仕事が忙しくそれどころではなかったが)

本人は結婚すること自体はそこまで「マスト」ではないとは思うものの、生涯を共にするパートナーはほしいし、その人との子どもも産み、育てたいと思っている。ところが、このまま現在のベンチャーでどんどん上を目指してその未来が手に入るのかは懐疑的になってしまっている。

なぜなら、周りに自分のロールモデルになる人間がいないからだ。仕事上で尊敬できる女性はたくさんいる。しかし、その人たちの恋愛事情は決して憧れる姿ではない。

多種多様な生き方を肯定するために「働き方改革」を推し進める仕事を選んでいるはずの自分が、仕事偏重になってしまっていることに自身が持てていない。

とはいえ、仕事での出会いやマッチングアプリを通じてのデートには何回か行ったことはある。しかし会話のレベルが合う人間がいないと実感している。自分はお互いが高め合える人と付き合いたいと思っているために、この人のことは尊敬できないなと思ってしまうと、全く好きになれない。

別に年収は気にしていないつもりだが、自分が求める男性像を描こうとすると自ずと年収は高い男性になりがちである。友人からは「ハードルが高すぎるんだよ」と言われるが、それで「妥協」するのもなんか違うと思っており、転職してからの2年間は結局恋人として付き合う人はいなかった。

【ライフスタイル】:情報収集はNewsPicks、ツイッターなどを使い、最近Instagramにはまっている。好きなモデルさんのコーディネートをみて、土日の休みを使ってショッピングに行くのが楽しみ。ファッション雑誌は基本的には読まない。

テレビも自分の部屋にはない。日本の民放の番組作りは「質が低い」と思っている。それよりもネットフリックスの作ったドラマの方が面白い。しかし、最近観た「逃げ恥」はハマった。

日用品はきらびやかなブランドものよりも、ナチュラル志向のもの多く使う傾向ある。マスメディアで宣伝されているようなものではなく、人づてに聞いた口コミ評価の高いものを参考にして、実際に使ってみてよかったものを買うようにしている。

料理は苦手ではないものの、仕事への忙しさからあまりできていないという実感。体にいいもの摂りたいと思いながらそれを取る時間が作れていないことが多少のジレンマ。

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点と点が線になり、自分のブランディングが磨かれる

今回の僕の本の書き方は、いろんな記事書いていた一つ一つのトピックを、一つのテーマ(読者に本当に訴求したいこと)に沿うにようにもう一度編集し直した、という書き方をしています。

要するに本に書く内容は、本を書く前から出来上がっており、あとはそれらを編集して(ピースとピースを組み合わせて)いかにして一枚の絵にするのか、という作業をしていたということです。

この作業により、もともと書いていた記事の一つ一つを、共通のテーマで繋げることができたため、自分自身でも気づくことのできなかった、その記事で本当に伝えたかったことが浮かび上がってきたのです。

何かを書く、ということは裏返せば、そこに伝えたい何かがあるということです。書いている本人はそれを明確に意識している場合もあるし、していない場合もあります。

僕の場合、両方の記事が混在している中でパズルを完成させる作業をすることになりましたが、最初点と点で存在していた記事の一つ一つが、線で結ばれ一つのストーリーを作り始めたのです。

そこで「そうか、俺はこの記事を通してこういうことを伝えたかったのだなぁ」と、改めて自分の伝えたいことを認識することができたのです。これは後々、自分のブランディング大きく影響するところなので、本当にやっておいてよかったなぁと思いました。

本を出す前に、お金をもらって記事を書いてみるといい

僕が出版をする前にやっておいてよかったと思うことは、事前に「自分の考えを公の場にいくつもアウトプットしていた」ということです。これによって実際に本を出す際に3つのメリットがありました。

  1. 本の企画を考えるのが一瞬で終わる
  2. ペルソナの策定が一瞬で終わる
  3. 点と点が線になり、自分のブランディングが磨かれる

これらの3つのメリットは、事前に記事を書いていなければ感じられなかったものです。(もそもそもそれがなければ、出版の機会すらなかったかもしれないですが)

今や誰でも本が出せる時代です。ブログやTwitterから火がついて、そのまま書籍化することも珍しくなくなりました。今後「本を出したい」と思っている人にとって、全員にチャンスがある時代です。

ただ、そのチャンスをものにするためには、普段から自分の考えをできるだけ公の場に向けて発信し続けることが重要です。そして可能であれば、お金をもらっていた方がより良いでしょう。企業からお金をもらって書いているという事実が、記事の内容に説得力と自信を持たせてくれます。

大丈夫、いずれ本の内容になる内容であれば、心配しなくてもどこかの企業はあなたの文章を買ってくれるはずです。まずは自分の文章にどれだけの価値があるか、そこから試してみるといいかもしれません。

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