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出会う人によく聞かれる質問
私は一見関連性のない仕事を幅広くやっているので、「川口さんて何やってる人なんですか?」という質問をよく受けます。
今でこそパラレルキャリアだとか複業だとかいろんな言葉が登場してきましたが、これらの言葉は、「広報ならそのスキルを活かして横展開」とか「アプリ開発もインフラ整備もやれるエンジニアです」などのように何かしら自分の強みを軸に置いていくつかの仕事をしている人のことを指す言葉だと認識しています。
しかし私の場合それは当てはまりません。ざっと並べるだけでも、
- 恋愛コラムニスト、セミナー登壇
- Public Speakingの研修、コンサル
- フリーランスコミュニティの運営
- 300人規模の講演会の主催
- Xmobile代理店(格安SIM)
- キャリアコーチング
などなどがあります。これらに共通する自分の強みは?と言われても「そんなもんないし」と言った感じです。(むしろ色々やれるのが強みです)
片方で格安SIMの代理店をやっているかと思えば、片方で恋愛コラムニストですからね。「何やってるんですか?」と聞かれても「まぁ、なんでしょうね」と答えるしかありません笑
しかし、私自身はきちんとしたロジックを組んで、自分が取り組むべき仕事を選んでいるのです。
川口美樹の仕事のポートフォリオ
私が(お金が発生するしないに関わらず)自分の仕事を選ぶ時には、「自分の所得に繋がる仕事か、自分の評価に繋がる仕事か」の軸と、「時間から利益を得る仕事か、お金から利益を得る仕事か」の2軸で仕事を選ぶようにしています。
実際に自分のやっていることを、その2軸のマトリクスに当てはめると以下の図のようになります。
評価経済的な資産を作る仕事 | 資本主義経済的な資産を作る仕事 | |
時間から利益を得る仕事 (主にフローモデル) |
本の出版(印税放棄)、講演会 |
恋愛コラムの執筆、セミナー Public Speakingの研修講師 キャリアコーチング |
お金から利益を得る仕事 (主にストックモデル) |
タイムバンク(申請中) VALU、ストアカのレビューなど |
株式、不動産、仮想通貨 |
時間から利益を得る仕事
いわゆる労働収入というやつです。自分の24時間を使って利益を生み出す仕事に分類します。サラリーマンの給与やフリーランスなどを含めた個人自業主的な収入の得方に属します。
金持ち父さん的に言えば「ESBI」の「ES」です。こちらは主にフロー所得です。自分が動けば稼げますが、動かなくなると稼げません。
お金から利益を得る仕事
いわゆる金利収入というやつです。自分の24時間を(あまり)使わずにレバレッジをかけて、お金でお金を作る仕事です。資産形成にあたります。
金持ち父さん的に言えば「ESBI」の「BI」です。こちらは主にストック所得です。最初こそ時間はかかるものの、一度できてしまうと、半自動的に資産を生み続けてくれます。
資本主義経済的な資産を作る仕事
お金を稼ぐためにやる仕事です。仕事の対価として¥(円)をもらいます。これがないと(今の所)生活ができないので、お金は稼げるだけ稼ぎたいです。
そして稼いだお金を「貯めて・増やして・また稼ぐ」というサイクルを回して、資産を増やしています。資本主義経済的な資産とは、ここではお金、もしくはそれを生み出す仕組みだと捉えてもらえれば間違いありません。
評価経済的な資産を作る仕事
これらの仕事ではほとんどお金を稼ぐことができません。しかし、他人からの「ありがとう=信用」を積み重ねることができます。その信用は現段階では数値化されているものとされていないものがあります。
お金は作れないけど、信用が作れる、そんな仕事です。私はここの仕事を非常に重要視しています。なぜなら、10年後はここが自分にしか出せない価値の源泉となるからです。
人の信用力は「お金」で判断されなくなってきた
これまでの資本主義的な経済システムでは、基本的には信用力=お金です。お金を持ってる人が強いし、お金がない人はチャンスを得るのがなかなか難しいシステムです。
しかしこれからの時代はそうではなくなります。
[clink url=”http://pert-liberte.com/what-we-should-do-in-next-age/”]
こちらの記事にも書きましたが、AIやブロックチェーンなどのテクノロジーが発達すると、パワーが中央集権的な組織から個人へ分散化していきます。
この時に、その人と取引するかどうかを決める指標になるのはお金(ここでは現行の法定通貨のこと)ではない可能性があります。どれだけお金を持っていたとしても、AIに「この人は信用できない人ですよ」と判断されれば終わりだからです。
その頃には、「自分がどれだけ世の中の人に信用されているか?」が数値化されたデータによって、仕事が来るかどうかが決まるようになっているでしょう。
VALUもそうだけど、本格的に評価経済社会に向かって行ってるなあ。時間とか信用とかお金とかの関係が可視化され、市場原理に基づいて取引されるようになる。 https://t.co/ljlk1Gd7bh
— 堀江貴文(Takafumi Horie) (@takapon_jp) 2017年7月18日
そんな未来を感じさせるのがホームレス芸人の小谷さんでしょうか。みなさん知ってます?お金を稼がずに「個人の信用」だけで生活している人がもういるのです。
「こいつ、金持ちなんだ」と思ったんですよ。要は、金持ちっていうかいつでも現金化できる。要は「信用持ち」ですね。信用って、その気になりゃ土壇場でお金にできるから、「だからこいつって人生うまく回ってるんだな」と思って。
お金がない人とかすごい困ってる人っていうのは、信用がないんだなっていうのを、最近思って。だから小谷ってこんな幸せそうなんだって。(引用元:ログミー)
想定しているお金の使い道
先ほど、お金は稼げるだけ稼ぎたいと書きましたが、別に金の亡者になっているわけではありません。現行の資本主義経済においては、お金はあればあるほど選択肢を広げてくれる優秀なツールです。
中にはホームレス芸人の小谷さんのような人もいますが、現実はまだまだお金を中心に経済が回っています。ところがこの先はお金ではなく、信用そのものが取引に使われるツールになっていきます。
その時にどれだけの信用を持っているのかが大事になるわけですが、いま私はとにかく「お金」を稼ぎまくって、いろんなことにチャレンジして、「信用」を作っています。
お金があれば選択肢が広がるので、より多くの人に対してより多くの信用を生み出すことができます。ですから私は、お金をガンガン稼いで、それを川口美樹という人間の信用創造のために投資しているわけです。
2020年ぐらいまでは、ゴリゴリ働いてゴリゴリ増やす
それを想定した時に、ここ日本にいてお金を増やそうと思うと日本経済的にも仮想通貨のトレンド的にも、あと2年間ぐらいが勝負かなと考えています。
とにかくオリンピックまでの期間に、ありとあらゆる手段を使って、「稼いで・貯めて・増やす」サイクルをゴリゴリ回していきます。
それと同時並行で、次に来る「信用が全ての源泉になる時代」に備えて、本を印税なしで出版したり(*1)、フリーランスコミュニティーなどの運営をしたりして、ソーシャルにおける自分の価値を高めていきます。
その結果、SNSのフォロワーが増えたりすれば、今後「VALU」や「タイムバンク」のようなサービスが出てきた時に、その「信用」が目に見える形で自分の資産に還元されるだろうと思っています。
(*1)メタップスの佐藤航明さんが『お金2.0』の印税収入を放棄しています。そのアイデアをパクりました。
メタップス佐藤さんがバカ売れ中の『お金2.0』の印税を放棄した。販促費等に使ってくださいと。まさに『お金2.0』に書いてある、お金より価値が大切になる時代を体現している!!かっこよすぎ。
— 箕輪厚介 (@minowanowa) 2017年11月30日
川口美樹は何をやっている人間なのか?
以上のことをまとめると、冒頭の「川口さんて何やってるんですか?」という質問に対しての答えがこうなります。
未来の「個人の信用力」が全ての資産の源泉になる評価経済に向けて、今はありとあらゆる手段を用いてお金を稼ぎながら、自分の信用を得るための24時間を過ごしています。
そしてこの中でやっている全てのことは、たった一つの軸に結びついています。
それは「日本人の自己表現力を最大化する」という軸です。キャリアも恋愛も書くのも話すのも、俳優業も資産形成も、全ては「個人のやりたい!を表現するための手段」です。私はそれを最大化したい。
このポートフォリオは3年後にはおそらく変わっているでしょうし、評価経済という時代も20年後には時代遅れになるかもしれません。ですから仕事内容は時代に合わせて変えていくべきだと考えています。
ただ、「日本人の自己表現力を最大化する」というミッションは当分変わらないと思います。これは私の中の「哲学」であり不変的な「存在意義」のようなものです。
私は全ての人に「自分の人生という映画の主人公として生きて欲しい」と思っています。そのミッションを実現するための戦略として、これまで書いてきたようなポートフォリオを組んでいるということです。