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【話し方講座】3回目のお客様は、「緊張してしまう」お客様。
お客様情報
お名前:Hさん
年齢:35歳
職種:財務・経理
課題:人前で話すときにどうしても緊張してしまう。どうにかして緊張せずに話せるようになりたい。
申し込みをされた背景
最近自分のデスクの横にきた、新人の女性が自分のことを必要以上に怖がっており、全くコミュニケーションにならない状態が続いている。少しずつ改善はされているものの、一時期はあまりの緊張で普通に話していただけなのに、眼の前で泣かれたことがある。
その過度の緊張状態が、勤務中ずっと自分の真横から放たれているために、こちらにも緊張が伝わってきてしまい、自分が話しかけるときに一言目の言葉が出なくなってしまった。
それが影響してしまい、自分が社内で人前で話すときも「うまく喋れているか?」「何か変な誤解を生んでいないか」など、相手からどう見られているのかが極端に怖くなってしまい、話す二日前ぐらいから緊張が止まらなくなってしまう。
一種の「イップス」であろうと思われる。
イップス(Yips)は、精神的な原因などによりスポーツの動作に支障をきたし、突然自分の思い通りのプレーや意識が出来なくなる運動障害のことである。本来はゴルフの分野で用いられ始めた言葉だが、現在ではスポーツ全般で使われるようになっている。(ウィキペディアより)
昔から神経質だった人でも人前で話すことができるようになるのか?

Hさんは小さい時から体が弱く、5歳ぐらいまでは何回も入退院を繰り返していました。ところがあるところから、ご両親がそれに慣れてしまい、Hさんの訴えにもかかわらず「はいはい、またでしょ」と取り合ってもらえなくなってしまったことで、「自分を大切に扱ってもらえていない」と思うようになってしまったそうです。
小学校の時には、周りからからかわれたりしても、全然気にならなかったのに、中学生になって「異性」を意識し始めてから、もともと神経質だった性質をあいまって、人からどう思われるのかを気にしてしまうようになってしまったと言います。
それが今回、前述の新人が現れたことで、今まで封印されてきた自分の課題が、解決しなくてはいけない問題として目の前に現れた、と本人は分析されていました。
これだけでもすごいことですよね。目の前の出来事は問題解決のために起こってくれていると認識されているってことです。聞いてみると、やはり心理系の本やセミナーなどからかなり勉強されてご自身を分析されていらっしゃいました。
しかし、原因は特定できたものの、その解決方法に悩まれているようでした。そこで僕は以下のようなアドバイスをしました。
神経質だからこそ、プレゼンがうまくなれる
「相手にどう思われるか?」
「ダサいと思われないか?」
「恥をかいたらどうしよう…」
そうやって人の評価が気になってしまって、人前で話すことが向いてないと感じてしまう。
それね、プレゼンにおいては、全然悪いことじゃないんです。
むしろあなたにしかできない「才能」だと思ってほしいんです。
世の中にはそんなことを気にせずに、喋りたいことをドヤ顔で喋って、話せてる気になっている人がゴマンといます。
無駄に自信はあるけど、誰の心にも刺さってません、みたいな。
人の目を気にしてしまう人はその人達よりも、プレゼンがうまくなる素質があるんですね。
なぜなら相手の気持ちを想像できる力があるからです。そういう人の方がいいプレゼンをします。
ではなぜ緊張してしまうのか。
問題はその力を向けるベクトルの向きなんです。
緊張してうまく話せない人は「自分がどう思われるか?」という自分にベクトルが向いている状態にあります。
そのベクトルの向きを、「プレゼンを聞く相手が喜ぶ内容は何か?」という相手に向ければいいんです。ベクトルを変えるだけで、全く違ったパフォーマンスになります。その「気にしすぎ」な性格が武器になるんです。
どう思われるかを気にしすぎて話せないのではなく、どう思われるかを気にしすぎるからこそ話せるんです。
人の目を気にしずぎな人が、プレゼンがうまくなるちょっとしたコツ
そして、大事なことは話した相手からどんどんフィードバックをもらうこと。フィードバックをもらう時には、「良かったところ」「直した方がいいと思ったところ」の2点を教えてもらいましょう。
その「良かったところ」をどんどん蓄積して、その「良かったところ」をどんどん伸ばしていきましょう。
まずは「良かったところ」をとことん磨いて自信をつけること。それが先です。そうすれば気にしすぎて不安に思うことも着実に減ってきます。
「直した方がいいと思ったところ」は一旦無視して構いません。余裕があったら取り組めばいいのです。
Hさんのように、人の目を気にしすぎてしまって、人前で話すのが苦手だなと思っている人は、そこから始めて見てください。
お客様のレビュー
私の課題に対していくつも的確なアドバイスをいただき、かなり前向きな気持ちになれた。自分で習慣化できるようしたい。
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