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【実績】電話料金が半額以下になりました。

僕の場合はキャリアをソフトバンクからもしもシークスというキャリアに変えました。結果、通信費が13,000円から6,000円まで下がりました。
月7,000円のコストカットができたので、それだけで、年間で8.5万円くらいの収入が増えた計算になります。ちなみに通話やネット通信などの基本的な機能になんの不便もありません。
「なんということでしょう…」
あまりにも劇的なビフォーアフターに驚き、やり方を周りの友人にもシェアしたところ、軒並み全員のケータイ代が半額近くになることがわかりました。そのうちの一部もご紹介します。
<スマートフォン>
機種:ディズニーモバイル(SH-05F) Docomo
通話:かけ放題
通信:家族で分け合える(10GB)
月々:13,000〜14,000円
↓
↓
<診断結果>
機種:ディズニーモバイル(SH-05F)SIMロック解除
通話:かけ放題
通信:8G通信
月々:3,980円(分け合っていたご家族の通信費を加えても7,000円くらい)
どう思います?同じ機種、同じ通話、同じ通信量で、1万円近く変わるんですよ?それまで自分が何も考えずにただただお金を支払っているのがバカみたいだと思いませんか?
大手3キャリアを使っているなら絶対に見直すべき

日本の3大キャリアの主なプラン(2017年9月現在)は、通話かけ放題・通信量の選択・インターネット使用料の3つが基本プランになっており、2年契約などをしていればそこに月々の割引が適用される形を取っています。
この3つのプランと2年縛りのセットがミソで、スマホを契約しようと思ったらまず間違いなくこのセットプランを勧められます。
しかしよく考えてみて欲しいのですが、本来であれば「通話のサービス」と「通信のサービス」は別々のもので、一緒でなければならない理由はありません。通話をしない人はLINEやSkypeで十分ですし、そもそも5GBの通信量で5,000円は高すぎるのです。
SIMフリー端末を扱うMVNOキャリアですと、通信量は5GBの通信制限であればどの会社でも基本的に2,000円くらいで提供しています。
「この3,000円の差は一体なに!!?」ということを理解するために、まずはMVNOについて理解を深めておきましょう。
MVNOってなぁに??

MVNOとは、Mobile Virtual Network Operator(仮想移動体通信事業者)の略です。これに対しau・docomo・SoftBankは、MNO(Mobile Network Operator:移動通信事業者)にあたります。
この3社はそれぞれ独自の通信インフラ(電波の道路みたいなもの)を持っており、MVNOはその通信インフラを3社(主にdocomo)から借りて、消費者に通話やインターネット通信のサービスを提供しています。
MVNOの認知度はまだまだ高くありませんが、Y!mobileや楽天モバイル、DMM Mobile・mine0・IIJmioなど広告を打ち始めた会社も出てきているので、名前だけは見たことがあるという方もいるかもしれません。
これらの企業がいわゆるケータイ3キャリアと違うところは、料金プランにかなりのバリエーションが有り、総じてMNOよりもかなり安い、ということです。
どうしてそんなに安いの?

理由はシンプルで「そういう戦略をとったから」です。
現在の3キャリアは、3Gや4Gによる高速通信技術の一早い導入、VoLTEによる高音質通話、エリアカバー率(繋がりやすさ)などの、サービスの「質」で争ってきました。それと引き換えになかなか価格を下げられなかったのです。
後発で規模の小さいMVNOたちが、そう言った高価格・高品質戦略を取っている大手と戦う手段として、低価格を選択したのは至極まっとうな判断だと言えます。とはいえ、回線自体はドコモの回線を使っているので、「質」が下がるわけではありません。(正確には質は下がっていますが、ユーザー側の体感としてはほとんど変わりません)
ではどうして安くできるのか?
実はこの質問は本質的には間違っていて、MVNOが安いのではなく、MNOが高いのです。
ものの値段には、そのもの自体にかかる原価に加えて、会社の利益、基地局の維持費(これが高い)、販売人件費、広告費、店舗のランニングコストなどの様々なコストが上乗せされています。
このコストをできるだけ削ってサービス展開しているのがMVNOなのです。ですからMVNOの多くは店舗を持たずにネット通販のみで販売しているのです。これによってMNOとほぼ同じ品質のサービスを半額以下で提供することが実現できています。
繋がりやすさはどうなの?

基本的にはMNOの回線を借りて使っているので、繋がるエリアは一緒です。ただし、通信速度はMNOに比べれば確かに遅くなります。通信速度の差は、扱っているサーバーの差や回線の広さよって起こります。
回線が道路であれば、サーバーは交通整理にあたるでしょうか。普通のwebサイトでも使用するサーバーによっては、アクセスが集中すると「サーバーダウン」するのと一緒で、MVNOは大手3キャリアほど優秀なサーバーを持っていいないため、タダでさえ狭い道路で渋滞が起こりやすくなっています。これは仕組み上、仕方のないことでしょう。
僕も最初、速度が遅くなることがネックでした。しかしいざ実際に使ってみると、体感では遅くなった感じはほとんどありません。もちろんアプリなどで計測してみると確かに通信速度は遅くなっているのですが、インターネットサイトを閲覧するのに不便したことは今の所ありません。
ただ、これが高画質な動画の視聴になると、まだまだ格安SIMの速さでは快適だとは言えないかもしれません。僕は動画を見るときはもっぱら自宅やカフェのwi-fiを使っていますが、仕事柄スマホで動画をバンバン見る、という人は別にモバイルWi-Fiルーターを使ったほうが良いでしょう。
ちなみに余談ですが、近い将来、5G回線・6G回線が徐々に整備されていきます。6G回線になると、1秒で映画3本分の動画をダウンロードできるようになるそうですので、将来的には通信速度でストレスを感じることはなくなりそうですね。
SIMフリーとSIMロックを理解しよう
SIMロックってなぁに?

前置きがヒジョーーーーーに長くなりましたが、こっからがいよいよ本番です。
みなさんが今使っているスマホの中には、「SIMカード」(Subscriber Identity Module Card)という小さなICカードが入っています。
そこに個人個人の電話番号が記録されていて、「このケータイから行われた通話や通信は、この電話番号の持ち主が使ったもの」という情報が各キャリアに送られ、この情報に基づいて毎月の支払額が決められています。
このSIMカードと使用している機種をがっちゃんこして、別々にできないように鍵をかけたのが、SIMロックです。
日本の通信事業はキャリアごとに採用する通信規格や周波数帯が違っていました。そのため各社がそれぞれのSIMカードの提供を推し進めていたという事情から、それに合わせてメーカーも端末の仕様を変える必要があり、SIMロックをしていったという経緯があります。
一方海外では、通信規格や周波数帯がキャリア間でほとんど差がなく、一度契約したSIMカードを別々の端末で使い回すことができます。この状態をSIMフリーと言い、海外ではこちらの方が一般的です。
SIMフリーこそ通信の本来あるべき姿

SIMフリーは簡単に言うと、「機種を販売しているメーカー」と「通信を提供しているキャリア」を消費者がそれぞれ選んで、ドッキングさせることができる状態のことです。逆にSIMロックは、「キャリアによって選べる機種が限定され」ます。
あなたがiPhoneユーザーで、「キャリアだけ変えたい」と思った時に、端末はそのままで別のキャリアに移れるのがSIMフリー、端末ごと変えないといけないのがSIMロックです。
当然のように「SIMロックって全然フェアじゃなくね?」と、国内SIMフリー化への需要が高まりました。それを受け、2015年の5月に総務省がSIMロック解除を義務化する方針(SIMロック解除に関するガイドライン)を出しました。
実はもう3社ともホームページに、2015年の5月以降に販売された機種に関しては、申請してもらえればSIMロック解除しますよ(デフォルトはSIMロックだけどね)という記載がひっそりされているのです。
ですが、そんなこと既存の顧客はほとんど周知されていません。だって解約されちゃいますからね…> <
そんなこんなで、日本人の大半は「本来4,000円で済むサービスに対して、8,000円を支払っているということに気づいていない」というわけなんです。そしてその元凶こそ、SIMロックという仕組みなのです。
これこそが、僕がSIMフリーの格安SIMへの移行を強くオススメする理由です。
なぜ、携帯電話料金を節約すべきなのか?
お金を生み出す方程式

『となりの億万長者』という本があります。この本はアメリカの億万長者(100万ドル以上の資産を持つ人)と言われる人たちが、なぜお金持ちになることができたのかを、500人以上のインタビューと1000人以上のアンケート調査から統計的に調べたあげた本です。
お金は、「貯蓄(収入ー支出)×利回り」というすごくシンプルな方程式で示されます。お金を増やすには基本的に、この方程式から導き出される、①収入を増やす・②支出を減らす・③投資する、の3つの方法しかありません。
僕たちが普段、お金を増やそうと考える時は、①の「どうやって稼ごうか?」を考えますが、この本では②の「いかにして支出を減らすか」を考えないとお金持ちには絶対になれないと言い切っています。
金持ちの特徴を3つの言葉で言い表せば、
倹約、倹約、倹約
である。(『となりの億万長者』40ページより)
4大コストのうち、通信費がもっとも簡単に減らせる

この支出を占めるもののうち、ほとんど何も考えずに払ってしまっているのが人生の4大コストです。家賃・保険・税金、そして通信費です。
収入を上げるためには、能力・才能・時間を必要としますが、コストを下げるために必要になるのは「情報」のみです。仮に毎月の支出を10,000円下げることができたら、相対的に年間で12万円の収入UPになります。新たに12万円稼ぐよりよっぽど簡単です。
この4大コストの中でも最も簡単で、瞬時にコストカットできるのが「通信費」です。税金や保険のように詳しい勉強をする必要がありません。
たった一つ、「どこのキャリアを選ぶか?」だけでできる、能力・才能・時間を必要としない、誰でも簡単にできるコストカットなのです。
千里の道も一歩からで、毎月の携帯代金を見直すことは、長い目で見た時に、資産形成を行うために必要なステップになります。逆に、携帯料金の数百円にこだわれない人は、どんなに年収が高くてもお金持ちになることはないのです。(僕が言ってるんじゃないですよ。この本にそう書いてあるんです。)
なぜあなたは毎月の料金を即答できないのか?

ここで、あなたが普段どれだけ通信費を気にしているかが分かる質問を3つ挙げたいと思います。次の質問に即答できなければ、『となりの億万長者』風に言えば”蓄財劣等生”となります(笑)では、参ります。
- 「あなたの先月の通信費はいくらでしたか?」
- 「次の契約更新月はいつですか?」
- 「そのスマホの本体価格を知っていますか?」
…いかがでしたでしょうか。僕も最初これが即座に答えられなくて恥ずかしい思いをしました。自分が何にいくら払っているのか、わからないまま毎月過ごしてたわけです。
携帯キャリアの稼ぎの源泉は、僕らの毎月の支払い金額です。一度契約してしまえば、半永久的に決まった金額が入り続けるので、かなり利益率の高いビジネスであると言えます。
当然のようにキャリアは、いかにしてユーザーに何も考えずに自動的に支払いを続けさせるか(いかに解約させないか?)を考えるわけです。
そこで効いてくるのが2年縛りの制度。この仕組みが優秀なところは、それによって毎月の割引を適用させ、新しい機種を実質ゼロ円で購入できるようなお得感を出しながら、顧客に更新のタイミングを”忘れさせる”点です。
ですから多くの日本人が、今使ってるスマホの機種が総額いくらなのか、次の契約の更新月がいつなのか、即答することができません。
僕も初めてマジマジと明細を見た時、「あれ、このプラン何?こんなの契約したっけ?」と思うものが見つかりました。それぐらい僕たちは、毎月の通信費を「自動的に払わされている」のです。
終わりに

僕がこの記事を通して言いたかったのは、「たかがケータイ代・されどケータイ代」ということです。
これからの日本は間違いなく景気がどん底に向かっていきます。繰り返しになりますが、サラリーマンだろうが経営者だろうが、稼いだお金を貯めて増やす、ということやらない限りお金は増えていきません。
そのためには、まずどうやって稼ごうか?を考えるよりも前に、どうやって支出を減らそうか?を考えるべきです。今回は通信費だけでしたが、保険や税金も見直さないまま何も考えずに払うと、とんでもない大損をぶっこきます。
能力・才能・時間は一切いりません。必要なのは「情報」のみです。
こういった現実をより多くの人に知ってもらいたい。それがこの記事を書いた理由です。もし、あなたにとってこの記事がちょっとでも役に立ったのであれば、お知り合いやお友達にもシェアしてもらえると嬉しいです。
長くなりましたが、最後までおつき合いくださり、誠にありがとうございました。