僕が恋愛コンサルタントにならない理由

恋愛コラムなんかを書いていますと、恋愛アドバイザーとか恋愛コンサルタントをやっていると思われがちなのですが、僕は恋愛というフィールドに関して、人に何かアドバイスをするつもりも、コンサルをして何かを教えるつもりもないのです。

そりゃ恋愛相談に乗ることはありますし、聞かれたら「こうしたらいいんじゃないですか?」と応えることはありますが、それでその人がうまくいくことにコミットする訳ではありません。(なのでお金ももらいません。)

そもそも「恋愛コンサルタント」(ないしはそれにひもづく肩書き)を名乗るのが嫌なのです。なぜかといえば、その肩書きそのものが恋愛の本質からズレていると思うからです。(念のため書いておきますと、世の中の恋愛コンサルタントの方々を否定するつもりはありません。ただ、個人的に名乗りたくないだけです。)

恋愛を教えることなんて究極できないから

恋愛、ないし婚活、あるいはカップルとしての幸せを築いていくことの究極のゴールは、実際にお付き合いする人ができることでも、結婚することでもなく、「自分自身を愛せるようになること」だと思っています。

自分のことが好きになれなければ、誰かの好きに誠心誠意応えることができませんし、逆に自分のことが好きになれば、恋愛には自ずと困らなくなるはずなんです。なぜなら、自分のことを愛し、自分のことを大切にしている人はそれだけで魅力的だからです。周囲の人が放っておくはずがありません。

では、その「自分を好きになること」を教えることができるか?というと、僕は「できない」と思っています。自分を好きになったほうがうまくいく、ということを「気づかせる」ことはできますが、どのようにして自分を好きになるのか、は教えられないのです。

恋愛コンサルタントの人たちが独自に開発した「愛されメソッド」を「教えた」結果、実際にそれで恋愛がうまくいった人たちも間違いなくいます。しかし、こんなことをいうと怒られるかもしれませんが、それでも言わずにいられないのは、そのノウハウがその人を変えたのではなく、その人がノウハウをきっかけにして変わることを選んだのだ、ということです。

ですから僕がどんなに講釈を垂れたところで、変わるか変わらないかはその人に委ねられていますし、そこにコミットすることは「物理的に不可能」なんです。だからやりません。

手段であるはずの恋愛が目的化しやすいから

恋愛コンサルタントを名乗っている人たちのHPを拝見していると、参加者の声として「お付き合いすることができた」「プロポーズされた」などの参加者の声が上がっていますが、そこがゴールになっていることに僕は違和感を覚えます。

お目当ての人とお付き合いできたとしても、素晴らしい人と結婚できたとしても、それはスタートに過ぎないのであって、ゴールにはなり得ません。しかし、恋愛をビジネスにしようとすると、どうしても成果で判断されてしまうので、カップル成立や成婚がゴールになりやすいのです。

でも、本当に大事なのは、「好きになった人」と「幸せを築き上げていくこと」ですよね?恋愛市場にはそこから逆算してノウハウがあまりにも不足していると思います。もうちょっとあってもいいんじゃないかと思いますが、びっくりするぐらいありません。

言ってしまえば、起業に至るまでの方法は手取り足取り教えているけど、そのあとの起業がうまくいくかどうかをフォローする気がほとんどない、といったようなサービスばかりなのです。起業は手段でしかなくゴールではない、というのはビジネスの世界では当たり前のように言われるのですが、恋愛の世界では「恋愛や結婚は手段でしかなくゴールではない」とはあまり言われないのはなんとも不思議な現象です。

じゃぁ、そこをお前がやれよ、と言いたくなると思うのですが、そこは単純に僕の好みの問題で、「そこを作り上げることに自分の使命感を感じない」ので、やりません。

ビジネスモデルとしてあまり優秀ではないから

とはいえ僕もかつてお金をとって恋愛コンサルタントっぽいことをしてみようと思ったことはあります。

実際にお試しでやってみた結果感じたことは、「すごい時間のかかる」仕事だなということ。恋愛コンサルタントはその仕事の性質上、顧客のニーズを仕組みで解決できるものではありません。お客さん一人一人の課題が全然違いますし、お客さんの問題だけではなく、お客さんが好きになった人の問題もあるので、そこまで解決しようとするのであれば、みっちりマンツーマンで向き合う必要が出てきます

ですから売り上げを上げようと思えば思うほど、お客さんの数が必要になりますし、その分自分の時間も取られることになります。またお客さんのニーズを満たせば満たすほどに、自分のコンサルは不必要になっていくわけですから、収益を上げ続けようとすれば新規の顧客を獲得し続けなくてはなりません。

僕がそこに使命を燃やせるのであれば喜んでやりますが、他にもやりたいことがいっぱいありますし、そればかりに集中できないので、こちらも「物理的に不可能」だと思いやらない意思決定をした、という経緯があります。

まとめ

まとめます。僕が恋愛コンサルタントとしての仕事をやらない理由は

  • 恋愛の本質を「教えること」ができないから
  • 恋愛市場は、手段と目的を混同させやすい市場だから
  • 仕事の性質上、顧客の本当の満足を仕組みで解決できるものなく、時間が取られるから

ここで一つ疑問が出るかもしれませんね。じゃぁ、お前はなんで恋愛コラムを書いたり、恋愛講座をやったりしているのかと。実際に「教えて」いるではないかと。

実は恋愛コラムの中でも、恋愛講座の中でも、僕は何一つ「教えて」はいないんですね。ただ一生懸命「気づいて」もらおうとはしています。「あなたには価値があるし、あなたは幸せになっていい」ということをただひたすら発信しています

気づいてくれた人から変わってくれればいいと思っています。それしかできないと思っているからです。

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