チームができるとなぜ、孤独になってしまうのか?
ある程度仕事ができるようになると、部下やチームを任されるようになる。すると、今度は自分個人の仕事だけでなく、組織としての仕事を任されるようにもなる。
そうなると、自分のタスクも増えるので、仕事は大変になるが、自分のできないことができるようになり、知らないことを知れるようになり、日々の仕事が楽しくなってくる。
そのうち、部下やチームのメンバーからも何かと頼られるようになり、自分自身の居場所のようなものも確立されてくる。
その結果、待っているのは孤独だ。
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僕はかつて、とある組織に属していて、そこで少数のチームを持たせてもらいながら、組織全体の研修の一部を担当し、チームの育成も同時に行っていた。
研修の中身を作り込むことや、それによって多くの学びや気づきを与えられていること、
また、チームから仕事の相談を受けたり、一緒に仕事をこなしたりする中で、人から頼られている実感を得られていた。仕事は充実していたと思うし、人間関係も良好だった。
しかし、僕は結果として、1人になった。
なぜだろう?
自分のできることと同じことができるように、仕事を渡していく。それを継承した人たちは、自分の先にも同じことができるように継承してきく。
このようにして組織の文化は広がりを見せていくわけだが、ここで気をつけていかなくてはならないことは、
チームを持つ人間は、今できることを渡していく一方で、自分の枠や器をどんどん大きくしていかなくてはならない、ということだ。
でなければ自分がいまできることは、いずれ誰かができるようになることであり、それを自分がやらなくても良くなってしまう。
この時、自分の枠を広げること、出来ないことにチャレンジしていくことをサボると、いずれ上下関係が逆転して、後から入ってきた人間にどんどん抜かれていく。
僕は、これをサボった。
人に頼られるのが嬉しくて、否、人に頼られている自分に酔っていて、自分の器を磨くことをサボってしまった。
結果、私はまた一人になった。
あとから振り返ってみたら、人は僕に付いてきたのではなく、組織の流れについてきただけだったと気づいた。
孤独なリーダーがもう一度立ち直る方法
僕自身がもう一度その流れに乗ることしかない。もう一度初心に帰って、ゼロから積み上げることだ。
今度は手を抜かないように、常に自分の器を広げるチャレンジをしながら。
そうすれば、頼られていることに依存せず、自分は確固たる自信をもって、次のステージに上がれるようになる。
そう信じて突き進むのだ。