器用貧乏な人は、一つのことに「この時間だけ」集中すればいい
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器用貧乏な人は、一つのことに「この時間だけ」集中すればいい

選択と集中にはフォーカスが必要だ
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選択と集中ができない

インタビュー記事にも書いたことだが、僕の人生は器用貧乏な人生だったと言える。

あれもしたい、これもしたい、という好奇心の幅から、ありとあらゆることに関心を持ち、様々なことにトライしてみる。で、飽きたら次に行く。を繰り返してしまう。

この一点突破できない性質を「集中力がない」と形容されてしまうため、多くの器用貧乏な人たちが仕事において必要だとされる「選択と集中」ができずに苦しんでしまう。

かくいう僕も、選択と集中がめちゃくちゃ苦手だ。

例えば、こういったブログの記事を書いたり、イベントの集客のタスクをしている間などに、ラインがピコピコ鳴ったり、作業中に「あ、アレそういえばやってなかった」という別のタスクを思い出した時に、そっちに意識を奪われてしまうのだ。

結果、どうなるかというと

30分で終わるタスクと
10分で終わるタスクと
3分で終わるタスクと

を同時並行で進めようとしてしまい、最終的に3つのタスクを片付けるのに1時間かかってしまう、という非常に非効率的な結果に終わるのだ。

切ない…
何が切ないって、自分で自分を忙しくさせている点だ。これほど無益なことはない。

器用貧乏な人たちは、視野が広いが故に、いろいろなことが気になってしまう。そしてさらに悪いことに気になったことを、手をつけずに放って置くのが苦手なのだ。一見、器用な人たちは、同時進行してできる(ように見える、もしくは、と勘違いしている)ので、あれこれと手をつけ始めてしまう。

かたや、選択と集中ができる人は、決して視野が狭いのではなく、「その時間だけ」そのことに集中できる人たちなのだ。

この人たちは、自分が同時並行で物事を考えられない人間だと知っているので、他のことが気になっても、「いやいや今目の前のことを片付けないとそれどころじゃないから!」という理由で、別のタスクが出てきても横においておけるのだ。

つまり、脳内のフォルダ分けの問題なのだ。

器用貧乏な人向け、選択と集中のコツ

そこで僕は、以下のような対策を打つことにした。

  • 「今やるべき」フォルダには1つのタスクしか入れない
  • 別のことが気になったら、メモをするに留めて「あとでやる」フォルダに仕分ける(ここで、「今やるべき」フォルダに格納すると失敗する)
  • 一つの作業に集中するために、ラインやメールなどのアラート機能はオフにする。(PCならアプリを終了する)
  • そして時間を決めて「この時間はこの作業しかやらない」と決める
 
これで、僕のタスク処理は、かなり短縮化された。
 
器用貧乏な人たちに、作業中に「他のことを考えるな」といっても、無理である。考えてもいいから、忘れないようにメモして、あとで考える、ようにするのがコツなのではないかと思う。せっかく器用なのだから、それができるはずだ。
それでタスクがいつもよりも早めに、しかも綺麗に片付くと、「あ、この作業もっと効率的にできるかも」と思いつく。この時にも注意が必要だ。
 
例えば30分かかる仕事が、20分で終えられたとしよう。そこであと10分あるから、効率化の時間に当てよう!と思ってはいけない。効率化は効率化で、別の「あとでやる」フォルダに入れよう。
 
 
とにかく、この時間はこの作業に集中することをオススメする。
 
これで、器用貧乏なあなたはもっと時間ができるはずである。

川口 美樹

俳優業からの独立。現在は執筆・企業研修・ワインのインポート・300人規模のイベント運営などいくつか個人でやっています。子育てする時間も欲しいので、株式投資や不動産の分野も勉強中です。気軽にフォローしてくださいね。