話を聞いてほしい、話は聞いているの水掛論。

話を聞いてほしい、話は聞いているの水掛論。

 

こちらの基準で話さない方がいい

Q:最近彼女に、「○○くんはわたしの話を全然聞いてくれないよね」と怒られてしまいました。自分としては積極的に聞いているつもりだし、こまめに連絡もしているので、そんなことはない!と反論したら喧嘩になってしまいました。どうしたら理解してもらえたのでしょうか?

A:質問ありがとうございます。実はぼくも同じようなことを体験しました。ぼくの場合は真逆で、「自分のことを全然話さないよね」と言われてしまったのです。

ご質問者さんと同じように、ぼくも「え、積極的に話してるつもりなのだけど?」と一瞬当惑してしまいました。

なぜなら「聞かれたことには」きちんと答えていた感覚があったからです。

よくよく聞いてみると、相手は「聞かれてないことも」もっと自分から話してほしいと思ってくれていたようで、

基本的に人の話を聞くのが好きな、あまり普段自分の話をしない方の自分にとっては、そんな自分の話を聞きたいと思っている人がいるなんて、とてもありがたいなと思い、考えを改める機会となった次第です。

さて、ご質問者さん、「自分は聞いている」自覚があるのにも関わらず、彼女が「聞いていない」と主張していると悩まれていますが、

このようなすれ違いの場合、どちらが正しいことを言っているのか?の議論にはあまり意味がありません。

やったやらない、言った言わないのバトルの結果、平和的に物事が進展した例は非常に少ないのです。

であれば、彼女様にそう言われた事実をどう受け止めるのかの方が大事です。

まずはこちらから謝ることが大事

ご質問者さんが、どれだけ彼女さんの話を聞いていようと、彼女さんは「聞いていない」と感じている、この一点に関してはまぎれもない事実であり、この事実を「いや聞いているよ」という事実にすり替えるのはほぼ不可能です。

ご質問者さんは、間違いなく、どこかのタイミングで、何かしらの話を聞かなかったのです。

であれば、例えばいつ、どの会話をしている時にそれを感じたのか?、それを彼女さんに聞くしかありません。

その際に一点だけ、気をつけていただきたいことがあります。

それは「こちらから謝ること」です。間違っても「じゃあどうすればよかったんだよ!」というふうに高圧的に聞いてはいけません。

「不快な気持ちにさせてしまってごめん。ただ、自分では聞いているつもりだったらどこから直したらいいかわからないから、教えてほしい。」という姿勢を取ることが大事です。

こちらは何も悪くないのに、なぜ謝らなくちゃいけないんだ!と言いたくなる気持ちはわかります。

ただ、本当に何も悪くなければ、彼女様は怒らなかったはずです。ということは、自分の気づかないところで、ご質問者様は悪いことをしてしまったのです。

まずはその過ちを認め、謝罪すること。全てはそこから始まります。

物事の受け取り方には個人差がある

そもそもこの問題は、言葉に対するそれぞれの受け取り方の差によって起こる問題です。

ご質問者さんが思う「話を聞いている」状態と、彼女さんの思う「話を聞いている」状態の相違から生まれる問題です。

つまり、ご質問者さんが「話を聞いている」と思っている状態であっても、同じ状態を彼女さんは「話を聞いていない」と受け取った可能性があるということです。

この受け取り方や認識の違いを理解するためには、ズレが起きるたびに話し合うしかないのです。

そして、建設的に話し合うためには感情を排除する必要があります。
そして、感情を排除するためには、謝るのが最も早く2人の問題を解決に導きます。

今からでも遅くはないので、「あの時はついカッとなってしまったけど、そもそもその態度が話を聞いていない証拠だった。ごめんな。」

と謝ってみてください。

きっと彼女さんの態度も変わると思いますよ☆

川口 美樹

俳優業からの独立。現在は執筆・企業研修・ワインのインポート・300人規模のイベント運営などいくつか個人でやっています。子育てする時間も欲しいので、株式投資や不動産の分野も勉強中です。気軽にフォローしてくださいね。