なぜ処女作を出版する僕が、本の印税を放棄して寄付しようと考えたのか?

僕は今度出版される本の売り上げによる収入を放棄しています。僕に入ってくる印税は売り上げの10%ですが、その全額を「認定NPO法人 カタリバ」に寄付しようと考えています。

このNPOは東北の震災で被災した地域の子どもたちに「コラボ・スクール」という放課後授業などを行なっている、2001年に設立されたNPOです。(HP:https://www.katariba.or.jp/

震災が僕の独立の後押しをした

被災地のボランティアに一緒に参加した山口勝平さん(左)、田中真弓さん(中央)、平田広明さん(右)

僕が俳優業から独立しようと思ったキッカケの一つに、東日本大震災があります。僕は被災した岩手県の沿岸部の大槌町にボランティアに行きました。その時にみた光景と、その時に一緒にボランティアに行かせていただいた漫画「ONE PIECE」の声優さんとの出会いが、僕の独立を後押ししてくれました。

あの震災があった時に僕が感銘を受けたのは、海外の一流エンターテイナーたちからの惜しみない寄付の数でした。有名なところではレディー・ガガがホワイトバンドを作成し、その売上の約2億4,000万円を寄付してくれたり、『冬ソナ』で一躍有名になったヨン様こと、ペ・ヨンジュンが約7,500万円を寄付してくれたりしました。

僕はこの時、自分に一つの誓いを立てました。いつか彼ら・彼女らと同じように本当に困っている人たちに、ポンと私財を投げうつぐらいの支援ができる人材になろう、と。

あれから7年が経ちましたが、恥ずかしいことに今はまだ1億円のもの金額を稼ぎ出すほどの人材にはなれていませんし、正直に言ってあの時の誓いをほとんど忘れてしまっていました。しかし、今回出版のお話をいただいた時に、「コレだ!」と思い出したのです。

児童養護施設の支援をしていた経験

僕は過去に一年間だけ、「スマイルキャリー」というNPOの活動に参加していました。(https://www.facebook.com/SmileCarry.Official/)

このNPOは、お笑いチャリティーライブの売上の一部を、児童養護施設の子どもたちの支援に充てていました。残念ながらこのNPOはすでに解散してしまっていたのですが、僕はこの支援の形がとても好きでした。なぜなら「誰も損をしていないから」です。

ライブのお客さんはお笑いが見たくてお金を払って笑いにくる。ライブに立つ芸人さんは、100人規模の会場で経験を積むことができる。僕らはその売上で施設の子どもたちにできることをする。それによって施設の職員さんも施設の子どもも喜んでくれる。そんなお金=ありがとうの循環がとても好きでした。

今回の本の出版でこれと同じことが再現できるのではないかと思ったのです。恋愛に困っている人たちに、僕のノウハウを提供しその対価を得る。売れれば当然出版社の売り上げになり、その会社の人たちは次の著作を生み出すことに投資ができる。僕はその売上の一部をいただいて寄付をする。そのお金を使ってカタリバが次世代を担う子どもたちに、教育の機会を提供する。

この本を購入してくれた人が払ったお金は、もしかしたら日本のどこかの子どもにとって、かけがえのない学びを提供するために使われることになるかもしれない。こういったお金=ありがとうの循環を生み出すためのハブになれるかもしれない。そう思いました。

僕が本の印税を放棄する理由

僕はあなたに自分をもっと好きになってほしくて今回の本を書きました。そして、これから大人になる子どもたちにも同じ思いを抱いています。

自分を好きになれるかどうか、それは子ども時代に教育を受ける環境に大きく左右されます。僕にはまだ国の教育を変えるほどの力はありませんが、いずれ子どもたちが自分のことを大好きになれるような教育制度を作るようなことがしたいと思っています。

僕の尊敬する恩師に「イメージが先、現実が後。もうすでに『そうなっているかのように』今この瞬間から振る舞いなさい。そうしたら現実が後からついてくるから」と言われたことがあります。

僕はどこかで「大物になれたら」寄付をしようと思っていたのです。でもそれでは1億円を寄付できる「大物になっている自分」をイメージできていませんでした。現実が追いついていないのも頷けます。だからこそ、この本を出版することで、いまの僕ができる範囲での寄付をしようと思ったのです。

長くなりましたが、改めて今回出版する本が、多くの人にとって自由な恋愛へのキッカケに、そして未来の大人たちにとって、自分を好きになる教育を受けるキッカケになれば、本当に嬉しいです。

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