幽霊の存在をあなたは信じますか?霊感がある人は「断然信じる」というと思いますし、色々見えてしまう人からすると、「え、何言ってんの普通にいるよ?」という感覚でしょう。
しかし、僕ら霊感のない人たちからすると「そこまで言い切るんだったらいるんだろうけど、、、う〜ん」と言った感じでどうも煮え切らない思いを抱えてしまうものです。
僕は幽霊に関して「これだけの人が『見た』というのであれば、そこには必ずいるはずであり、同時に霊感のない人が同じものを見ても見えないのも事実としてる。そこを結びつける科学的なロジックがあるのではないか」という仮説を持っていました。
そして、つい最近、その仮説を裏付ける話が出てきたので、皆さんにもご紹介したいと思い筆をとりました。結論は、タイトル通り「幽霊は論理的な根拠を持って、存在しているとも、存在していないとも言える」です。
脳は「予測」のもとに世界を見ている
まず、この動画を見てください。この動画の中でセス博士は、意識とは何か?意識がどのようにして生まれるのか?を解説しています。動画の開始早々衝撃的なことを言われています。
実際に、いま、この時もわたしたちは常に幻覚を見ています。ただ、人が自分たちの幻覚に対して“合意”するとき、それを現実と呼んでいるのです。
もう、これで幽霊の存在がどういうものなのか、全て説明してしまっているような気がしますが、もう少し詳しく見ていくことにしましょう。
博士は「意識とは何か?という謎」についての研究は、ここ20年間で飛躍的な遂げたとし、なんだかよくわからないものではなくなったと言います。
私たちの脳は、各感覚器(目とか鼻とか皮膚とか)から送られてきた電気信号を元に、「何がそこにあるのか」を予測し判断しています。そしてその情報を「世界がどんなものであるのかという事前の期待と信念に結びつけて」捉えようとするのです。
ですから目の錯覚が起きたり、非常に聞き取りにくい音声でも「なんと喋っているのか」を事前に共有されれば、理解できる音声に変わってしまい、自分の手ではない義手を自分の手であるかのように思ってしまうのです。
幽霊はその人がそこにいると「信じているから」存在する
そう考えると、幽霊の存在を論理的に考えることができませんか?
つまり「見えた」ことがある人たちは、自分たちが霊感があると思っているから、ないしはこの世の中に幽霊がいるかもしれないと思っているから、「脳がこれまでの予測データでは把握できない情報に触れた時に、そこに幽霊がいるという期待で、幽霊の存在を知覚してしまう」のではないでしょうか。
実はそのことに関してもう一つ有力な情報をご紹介しましょう。
幽霊の正体が明らかに? 科学実験で「得体の知れない存在」の誘発に成功
この実験を執り行ったチームの責任者である、スイス連邦工科大学ローザンヌ校の教授、オラフ・ブランケ氏は、この実験を通じ、「幽霊の存在を諦めた」という。
脳の誤作動を逆手にとって「そこにいるはずのない何か」を意図的に被験者に感じさせることができた、という実験です。この実験で言われいることも、上のセス博士の動画と合わせてみると納得できるはずです。
幽霊は全て幻覚だったのか?
とはいえ、全ての霊体験をこの根拠で説明するのは現段階では難しいといえます。しかし、この記事で紹介した「人間の意識」についての情報は「霊体験」を理解するのに非常に有意義なものであったはずです。
さらに量子力学の勉強をすると、物体がそこにあるから知覚するのではなく、意識が「そこにある」と知覚するから物体が存在するのだ、という衝撃的なことも知ることができます。
この記事では詳しく書きませんが、興味を持った人は自分で色々調べてみてください、科学者たちはまだ答えを出していませんが、きっとあなたの頭の中での答えは出るはずです。