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ベーシックインカムが始まると生き方格差が生まれる

フィンランドの一部で、試験的にベーシックインカムの導入が開始された。国家レベルでの試験が行われるのは初めてのようで、その動向が大きく注目されている。

ベーシックインカム、フィンランドが試験導入。国家レベルで初

ベーシックインカムの制度は昔から議論されてきた経緯があるが、結局導入に至らなかった。その理由としては「勤労意欲が失われるのではないか?」という懸念があった。

勤労意欲が弱まれば、その分国民一人当たりの生産性は落ち、GDPの低下、ひいては国力の低下に繋がってしまう。

自ら国力を弱めるような国策をとる国はないであろうから、ベーシックインカムが受け入れられなかった経緯は理解できる。

しかし、それは勤労意欲が弱まる=国力が低下する、の方程式が成り立つ場合に限ってだ。もし、国民の勤労意欲が低下しても、GDPも低下せずに国力も低下しなかったらどうだろうか?

人工知能の進化がそれを可能にする必要がある。

人工知能 病名突き止め患者の命救う 国内初か

病院は、回復が見えない山下さんの病気の原因を人工知能を使って探りました。まず山下さんの遺伝子を詳しく調べ変化が起きている箇所を1500箇所ピックアップしました。これらの変化がどう関わって病気を引き起こしているのか人工知能に分析させたところ僅か10分後には「STAG2」と呼ばれる遺伝子の変化が根本の原因を作り出している「二次性白血病」である可能性が高いことを見抜いたということです。このため、病院は、別の治療薬に変えるなど治療方針を変更。その結果、山下さんの体調は徐々に回復し、去年9月には退院することができました。

専門知識を必要とする医者の仕事ですら、もう機械がやってしまう時代だ。この記事を見るだけでも、病気を特定する仕事は人間がやる必要がなくなる可能性があることが容易に想像できる。

であれば、機械は多くの仕事を人よりも早いスピードでこなすようになるであろうから、国の生産性は下がらない。国民の働く人の意欲があろうがあるまいが、関係ないのだ。

昔、ドラえもんの映画「ブリキのラビリンス」で、全てが機械化された「チャモチャ星」に住む人の姿を見たことがある。

ブリキのラビリンス

©️藤子・F・不二雄『ドラえもん のび太のブリキのラビリンス』

人はカプセルカーの中に入り移動をし、自動で作られる食事を口に運び、なんだか楽しそうに生きている。「毎日が日曜日!羨ましいなぁ」とのび太たちが驚くシーンがあった。

ベーシックインカムが実現し、現在の仕事のほとんどを機械が代替できるようになったら、私たちは毎日が日曜日になるかもしれない。私たちが働かなくても世界は回って行くからである。

その時、私たちは直面する。

「やることがない」という問題だ。

これは、もっとも精神を病む原因だ。人は生きがいを失うと鬱になるのは、精神医学の世界でも有名な話だ。逆に生きがいが見つかればうつ病が治るケースも枚挙にいとまがない。

ベーシックインカムが始まり、国民が何もしなくても最低限生きて行くことが可能になった先には、

それでも何か生み出し、社会に貢献しようと思う人間と

それに迎合し、非生産的な思考になる人間に二極化する。

前者は、心の豊かさを得られ、生涯を自分のミッションに捧げることに注力でき、

後者は、日々がただ流れて行くのをぼんやりと眺めて行くだけの人間になる。

そこにあるのは「生きがいの格差」だ。

技術が高度になればなるほど、人間は

人付き合い、やりがい、生きがい、というよりアナログな世界を軽視できなくなる。

人間にとって一番怖いことは、

飯を食えなくなることでも、お金がなくなることでもなく

心がなくなることだ。

どんな未来であろうとも、どんな仕事になろうとも

自分の生きがいを持っている人間は強い。

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