「私のどこが好き?」という質問への回答
AndreasWeitz / Pixabay

「私のどこが好き?」という質問への回答

AndreasWeitz / Pixabay

実際に過去に一度も聞かれたことがない質問なんだけれど、この質問に答えた彼氏が彼女の満足気な笑みを見ることはほとんどないと聞く。

私も、将来聞かれた時のために、模範解答を模索しておきたい。

回答その1「優しいところが好き。」
→具体的には?どこが?どうして?と詰問されそうなので却下。

回答その2「顔(もしくはスタイル)がタイプ。」
→私よりも美女に好かれたらどうするの?って切り返されて、答えに困窮しそうなので却下。

回答その3「頑張り屋さんなところかな。」
→病気になったら頑張れなくなるけど、それでもいいの?と不貞腐れられたら面倒なことになるので、却下。

ダメだ!

どんな回答をしても、ひねくれた相手だったら、ひねくれた切り返しをされそうだ!
いや、待てよ。

どこが、好きなのかに答えるからややこしくなるのではないか?
なぜ、好きなのかを答えたら、いいのではないか?

しかし、そもそも、人であれものであれ、「なぜ好きなのか?」という質問への回答は、言語化が難しい。

好きだから、好きなのだ。

キングダムもワンピースも、あえて挙げれば好きな理由は挙げられるが、

どれも陳腐な答えのような気がする。

「何で好きなの?」と聞かれても、「うるせぇ、黙って読め」と答えるだけだ。

しかし、恋人に「うるせぇ、 黙れ」を言うわけにはいくまい。

しかしまてよ、

「〜だから好き」に、限界があるのであれば、
「〜だけど好き」と、言えばよいのではないだろうか。

〜だけど好き、という言い方は、本当に好きじゃないと言えない言い方ではないだろうか。

欠点があってもなお、その対象を好きでいられるという事が伝えられる表現だから。

歴史物のマンガは今まで興味なかった。だけど、キングダムにはハマった。
→それぐらい好きなのだ。

数々のファンが空島編で離れていった。だけど、あそこでワンピースのすごさを再認識した。
→それぐらい好きなのだ。

うん、これは説得力があるぞ。逆説による確信だ。

これを応用させれば、

優しいところも好きだけど、優しくできなくなった時こそ、自分が優しくしたいと思う。

顔もスタイルもタイプだけど、お互いに歳をとってからも、あなたの隣を歩きたいと思う。

頑張り屋さんなところがいいのだけど、あなたが頑張れなくなったときこそ、支えてあげたいと思う。

これだ。

「だから好き」ではなく、「だけど好き」。

完璧だ。

この回答をすることによって、目の前の恋人は目を輝かせるに違いない。

それでもなお、恋人が、

「どうしてそう思えるの?」というめんどくさい質問をしてきたら、

それはもう言うしかない。

うるせぇ、黙れ。好きなものは好きなんだよ。

、、、

あれ、、、?

なんか、、、

これが、模範解答っぽくないですか?

川口 美樹

俳優業からの独立。現在は執筆・企業研修・ワインのインポート・300人規模のイベント運営などいくつか個人でやっています。子育てする時間も欲しいので、株式投資や不動産の分野も勉強中です。気軽にフォローしてくださいね。