恋のライバルが大切な友人だった時、どう振舞うべきなの?

恋のライバルが大切な友人だった時、どう振舞うべきなの?

自分の好きになった人を、自分の大切な人も好きだった。この事実を知ったあなたは恋心と友好関係の間で揺れていることでしょう。その悩みを解決する方法が実は、一つしかありません。

職場恋愛のイメージ

恋敵がお世話になっている先輩だった人の話

その人は同じ職場の男の子が気になっていたのですが、同時にお世話になっている先輩もその人のことが気になっていました。先輩にはいつも良くしてもらっているので、幸せになってもらいたいとも本気で思っており、自分の恋心との間で葛藤していました。

これは非常にデリケートな問題であり、職場内恋愛の豊富な会社では良くあるケースかもしれません。

自分の感情は押し殺して先輩に譲るか?先輩には悪いけど自分の気持ちを大事にしてアクションするか?の二択を迫られているわけですね。

前者の場合、先輩の幸せを素直に喜べない可能性がありますし、後者の場合、最悪先輩との関係が非常に悪くなる可能性があります。どちらの選択も一長一短といったところでしょうか。どちらを選んでも後悔が残りそうです。

あなたがこの人の立場になったとしたらどんな決断をするでしょうか。

僕が仮にその立場になった場合は、「先輩の思いも応援しながら、自分の欲しい結果も取りに行く」という選択をします。

矛盾しているんじゃないかと思われるかもしれませんが、現実的には可能な選択です。

ビジネスの現場で置き換えてみましょう

例えばあなたが、会社の威信をかけたプロジェクトを任されたリーダーに選ばれたと仮定します。そのプロジェクトの成功こそ、会社の成功であり、自分の出世につながる非常に重要なチャンスです。

ただし、ビジネスには競合がつきもの。自分が負ければ競合の勝利。競合に勝てば自社の勝利です。そんな状態でプロジェクトに携わっている状況です。

今月末に、その成否を決めると言っても過言ではないZ社に向けてのプレゼンが控えています。その資料を用意していた時、一本の電話が入ります。

「もしもし、○○?久しぶりに飲みに行かない?」

その電話は学生時代からの大親友からの電話でした。最近転職したという話は聞いていましたが、自分と似たような業種の会社に行ったぐらいの話しか聞いていなかったので、近況報告もかねて、久しぶりの親友からの誘いに、息抜きがてら付き合うことにしました。

そうしたら、なんとその親友こそ、Z社との契約を争っている競合会社のプロジェクトリーダーだったのです!!

さてこの時、あなただったら、「親友の出世を願い、自分のプレゼンを疎かにする」という選択をするでしょうか。仮に自己犠牲の精神で譲ったとして、それを知ったお友達はどんな気持ちになるでしょうか。それを思うと、その選択はありえない。

あるいは、自分がその競合であることを黙って、親友からの情報を根掘り葉掘り聞いた上で、自分の内情は明かさずプレゼンに臨むでしょうか。これもありえない。

この場合、友人との関係をあと腐れなくするには、相手にもその事実を伝えた上で、お互いの成功を祈りながら、真剣に勝負をする。という選択以外にできることがありません。

決めるのはZ社であり、それに対して最善を尽くすしか方法がないのです。

さて、もう一度恋愛の局面に戻します。

冒頭の人が、その男の子を好きだということを先輩に伝えたとして、仮にその事実によってその先輩の態度が変わり、足を引っ張るような工作をする人であるならば、その人がお世話になっている先輩は、それまでの人間だ、ということです。

と同時にその人が、先輩の気持ちに気付いた上で、引き下がるような判断をするのであれば、好きな男の子への想いは引き下がれる程度の想いだったということです。

今これを読んでいるあなたの恋のライバルが大切な友人だった場合、あなたの想いがホンモノであり、その気持ちを受け止められる相手なのであれば、

「友達の思いも応援しながら、自分の欲しい結果も取りに行く」という選択をしなくてはなりません。

その結果、どちらが選ばれるのか?それはZ社つまり、その男の子のみぞ知る、どいうことです。

どちらが選ばれる結果となったしても、正々堂々戦ったのであれば、後悔は残らないのではないはず。正直に自分の気持ちを伝えて、正々堂々とズルをせず、いい意味で闘ってみてください。

と、ここまで書いておいてなんですが、冒頭の女の子の話を聞いていて、一点だけ、個人的に気になることがありました。

その男の子は、他に好きな人がいないんでしょうかね(笑)

川口 美樹

俳優業からの独立。現在は執筆・企業研修・ワインのインポート・300人規模のイベント運営などいくつか個人でやっています。子育てする時間も欲しいので、株式投資や不動産の分野も勉強中です。気軽にフォローしてくださいね。