Freelance Nightを開催しました!
先日フリーランスが100名集まるイベントを主催しました。こちらは、運営しているFreelanceNowという団体の初の交流イベントで、すでにフリーランスとして活躍している人、これからフリーランスになろうとしている人、あるいは複業的にサラリーマンとフリーランスを兼ねている人など、いろんな方に参加してもらいました。
FreelanceNowは約600名のフリーランスユニットです。様々なジャンルのフリーランスが集結しているので、どんな仕事もお任せいただけます。
構成としては、おおよそ2割エンジニア、2割デザイナー、2割コンサルタント、1割ライター、1割マーケター、1割ディレクター、1割特質系といった感じです。
フリーランスにとっては食べていくための互助組織として、企業にとっては事業を加速する人的リソースへのアクセスとしての意味があるユニットです。両者のマッチングによって新しい働き方を実践できる人が増え、企業の成長に欠かせない存在として認識されることを目指します。(HPより)
このイベントで僕は、誘導として運営に入らせてもらったのですが、それと同時に「ライトニングトーク」に登壇させてもらうことになりました。
ライトニングトークとは?
ライトニングトークとはカンファレンスやフォーラムなどで行われる5分という制約の中で行うショートプレゼンテーションのことを言います。
5分という短い時間の中で、いかに聴衆を惹き込み、自分に釘付けにできるか、スピーカーとしての腕を問われるなかなかエキサイティングな時間と言えるでしょう。
今回のフリーランスナイトでいえば、5人の登壇者が「フリーランスとしての働き方」というテーマでそれぞれの哲学や活動を発表することになりました。今回のイベントでは僕の話したテーマも含めて
- 新しい働き方「N-Worker」のコンセプト
- 「本当に」やりたいことの決め方(これが僕のテーマ)
- 一人3役!会社員という枠にとらわれない働き方
- 複数の会社にjoinしながら働くということ
- 渡り鳥フリーランサーの可能性
というタイトルを見るだけでも魅力的なテーマが揃っていました。しかし、ここで結論から言わせていただくと、その後の交流会で「川口さんのプレゼンが一番よかったです。」と言ってくださる方が、たくさんいらっしゃいました。(ありがとうございますっ)
まぁ、僕は話し方のプロですし、一番じゃないと商売あがったりなので、当たり前っちゃあ当たり前なのですけどね(笑)では、僕がこの5分という短い時間の中で、どうやって100人の心を鷲掴みにしたのか?その裏側を公開したいと思います。
ライトニングトークで聴衆の心を鷲掴みにするためのコツ
ライトニングトーク本番を迎えるあたり、以下の4つのステップを踏む必要があります。
- 自分の話したい内容のまとめ
- 参加層のニーズ策定
- スライドやスピーチ原稿作り
- 練習(超重要)
1.自分の話したいネタをまとめる
誰しもがまずここから始めるでしょう。自分の話したいテーマを決めずにライトニングトークに臨む人はいないでしょう。と、言いたいところですが、大事なのは話したい内容を決めることではなく、「まとめること」です。今回のイベントの登壇者の中にも、話したい内容がまとまっている人と、そうでない人にくっきり別れました。
このまとめる、という作業がないとあなたの話したいことは5分以内に絶対に収まりきりません。5分という短い時間を守れるかどうかは、ライトニングトークを行うにあたって非常に重要な要素になります。この制限時間を守れないと、あなたが何を話していようが、「時間を守れない人間」=「信用できない人間」のレッテルを即座に貼られてしまいます。早めに終わるのは問題ないですが、時間をすぎるだけは絶対に阻止せねばなりません。
2.参加者のニーズを策定する
この時点ではまだ、あなたの話したいことは、参加者の聞きたいことではありません。この視点はものすごく重要で、オーディエンスが何を目的にそのイベントに参加しているのか、それを想像しながら話さなければ、ただの独りよがりな演説です。それはライトニングトークとは言えません。
そのイベントに参加する人間が、何を求めてそこにきているのか、という思いを汲み取って自分の話を再構成することで、オーディエンスにとって満足度の高いトークを展開できるようになります。
自分の感覚としてやりきれた感じがあっても、実際にオーディエンスからの良いフィードバックが来なかった場合は、この2のフェーズをすっ飛ばしている可能性が高いので、忘れずにチェックしていただきたいステップです。
今回のイベントの場合、参加者はフリーランスか、これからフリーランスになりたい人たちです。そういう人たちが共通して聞きたい話は、「何が自分にとってのベストな仕事なのか?」に対しての見つけ方だろうなと思ったので、僕は「本当に」やりたいことの見つけ方、というタイトルでスピーチをしました。
3.スライドと原稿を用意する
結論から書きます。「スライドに載せる情報は少なければ少ないほどいい」です。今回の登壇者の中にも、自分の話したい内容を20枚以上のスライドにして準備している方がいましたが、スライドの枚数を多くすると、まず間違いなく5分以内に終りません。さらに、もう一つあなたにとって大きなデメリットを与えます。
それはオーディエンスの視線がスライドに奪われてしまう、ということです。つまりあなたを見なくなってしまうのです。これはライトニングトークだけに限った話ではないのですが、プレゼンやスピーチをする場合には、オーディエンスの視線を、スライドにではなく、あなたに向けさせる必要があります。主役はスライドではなく、あなただからです。
例えば、よく見るスライドの一つに、自分の経歴を全部載っける人がいますが、あれは無意味です。経歴なんて自分の口から話せばいいのです。オーディエンスが聞きたいのは価値のある情報であり、あなたの経歴なんてどうだっていいのです。
基本的な考え方として、スライドは画像・イメージの共有で、伝えたい内容は全てあなたの口から伝えてください。スライドに依存しないこと。これがすごい大事です。
4.練習する
事前に5分のタイマーをセットして、時間内にトークが終わるのかをしっかり計測しておきましょう。練習しないで本番に臨むアスリートはいません。めんどくさがらずに練習しましょう。これが、最終的な自信に繋がります。
ライトニングトークまとめ
以上、5分のライトニングトークで聴衆の心を鷲掴みにするためのノウハウをご紹介しました。これらの準備に加えて、実際には本番の「どう話すか」も非常に大事なのですが、これは専門的な話になりますので、僕に会った時にでも直接聞いてください。