企業で自分のヤリタイを実現するは非常に難しい

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僕は、普段キャリアについての相談に乗ることが結構多いのだけど、悩みの理由はだいたい大きく分けて二つしかない。

  • 一つ、自分のやりたいことがわからない
  • 一つ、自分のやりたいことをどこで実現できるかわからない

というものだ。僕は、この二つの悩みの原因が「企業で勤めながら実現する」という選択を前提にしていることにあると思っている。

そもそも法「人格」という言葉があるように、法人には法人として存在している意義がある。法人が存在する理由は、社会にとって貢献をすること、それによって利益をあげることだ。企業は従業員のやりたいことを実現するためには存在していない。なのに、どうして企業に勤めながら自分のやりたいことを実現させようとしているのだろうか?本質的には無理な話なのだ。

ここで、二つの反論がある。

  • あそこの会社は従業員の自己実現をミッションにしている
  • 私のやりたいことは今の会社でやれているわ

言いたいことは理解しているつもりだ。それでも僕は明確に断言する。

サラリーマンが企業で自己実現するのは難しい

何もサラリーマンを否定したいわけではない。そこは誤解しないでもらいたい。固定給があることは素晴らしいし、社会的信用も得やすい。大きな金額を動かすプロジェクトに関われるのも企業で働く醍醐味の一つだろう。それ自体は素晴らしいことだ。

しかし、どんなに自分にぴったりな仕事だったとしても、「1から100まで自分で選んで決めた仕事」を企業いながらすることはない。そこには「法人」としての意思決定が先にあるからだ。さらに人員もすでに用意されており、「全て自分でやる必要がない」。これは事業主と従業員の大きな違いである。

本当に自分のやりたいことを全部やろうとしたら、全てを自分でやる必要がある。意思決定が自分にないことをやらされていても、やりたいことをやっていることには本質的には絶対にならない。

ただし、サラリーマンでも自己実現をする方法はある。「起業」だ。起業と言っても何も会社を作って大きなことをなす必要はない。フリーランスでもいいので、何かしらの分野で「起業」するしかない。ちなみに、フリーランスでも「受託業務」ばかりやっていると、それはやりたいことをやっていることとは言い難い。

自己実現に必要なことは、自分のやりたいと思ったことを、一から百まで全て自分の意思決定のもとに、動かせたかどうか、ということだ。

フリーランスでさえ、この仕事のスタンスを貫ける人と、そうでない人に明確に別れる。サラリーマンであれば、その難しさはなおさらである。「私は、この会社のビジョンに対して、生涯を全て捧げるために生まれてきた」人でないと達成できないことであるからだ。

全ての人が起業をすべきである

相談に乗るとだいたいいつもこの結論に行き着く。「企業で働きながらいいから、起業して自分でやってみたらどうか?」と。そうすればお金の心配もいらない。節税だってできる。いいことづくめだ。

そもそも、会社という組織自体の存在意義がぐらつき初めている。企業という組織の根本は「人」で成り立っている。いろんなことができる人が集まって、みんなで収益を立て、その利益を分配する。その形が今のところ「会社」という形態を取っているだけであって、その形態は必ずしも「会社」である必要はない。

実際に、フリーランサーの集団や、企業が優秀な人材を外部から集めて、プロジェクト単位で仕事が進むオープンイノベーションのような動きも加速してきている。

このトレンドからわかることは、全ての人が自分の仕事の範囲内で構わないので「事業主」である自覚を持つことが非常に重要になってくるということ。そのためには実際に「起業」して実際に行動にしてしまうのがもっともその自覚を養うのに近道なのだ。

何をやるか?ということに悩む必要はない。今、もうすでにやっていることを会社の外でお金にできないか、チャレンジして見てもらいたい。それで、あなたの可能性はもっと大きな広がりを見せるだろうから。

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川口 美樹
元々4年間俳優をやっていました。 芸能界は売れても幸せにならない世界だったので、稼ぐことと幸せになることを両立しようと、24歳の時に自分で事業を開始しました。 現在は執筆・企業研修・ワインのインポート・300人規模のイベント運営などいくつか個人でやっています。 子育てする時間も欲しいので、株式投資や不動産の分野も勉強中です。気軽にフォローしてくださいね。